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注目の就任式は行われるか、もうひとつの大統領就任に高まる緊張

ニューズウィーク日本版 / 2017年1月18日 20時1分

【参考記事】アフリカ諸国の脱退相次ぐICC、ガンビアは西側の二重基準を非難

 一方、大統領選に勝利したバロウは、ガンビア政界の新参者だ。ガンビアがイギリスから独立した1965年に同国西部の小さな村に生まれ(ジャメと同じ年)、2000年代前半にはイギリスで学びながら警備員として働いていたと、BBCは伝える。2006年に帰国して不動産業を興し、昨年9月、野党リーダーが投獄されたという要因もあって野党7党の大統領選統一候補に選ばれたという。

 バロウは選挙戦でジャメの政敵投獄や長期政権を批判し、その「業績」を否定、ICC復帰も公約した。ガンビア経済は低迷にあえいでいるが、BBCによれば、その影響をもろに受けている若年層に特に支持されたようだ。

 選挙戦での勝利後、バロウは1月14日にマリで開催されたアフリカ・フランス首脳会議に招待され、フランソワ・オランド仏大統領とも会談している。国際社会のバックアップは得つつあるが、果たして予定どおり大統領に就任できるのか。

 独裁者、選挙の混乱、経済低迷......。よくあるアフリカの話で済ませてはならない。「世界の警察官をやめる」と主張してきたトランプの大統領就任により、今後はこうした政変や危機がますます野放しになるかもしれない。


ニューズウィーク日本版ウェブ編集部


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