トランプの本心を身ぶり手ぶりで読み解く
ニューズウィーク日本版 / 2017年1月21日 11時0分
トランプのボディーランゲージが強力なメッセージを発していたのは、マイクの前に立っていたときだけではない。
記者会見で弁護士にマイクを譲り、利益相反問題について説明させていた間、前後に体を揺らして立っていた。「いら立ちを抑えようとする」態度だという。このとき唇をかむ姿も数回見られた。これも「何かをぐっとこらえようとする」心理の表れだと、ウッドは指摘する。
【参考記事】オバマ、記者団に別れ「まだ世界の終わりではない」
弁護士が説明する間、背後にちらちらと目をやるしぐさも数回見せた。「群れのボスでありたい、自分の縄張りを確認したいという原始的な欲求」が見て取れると、ウッドは言う。一方、弁護士が話し始めた直後はそのほうを向いて立っていたが、すぐに記者団のほうに向き直ったのは、「自分が注目の中心にいたい」という心理を浮き彫りにしているという。
ひとことで言えば、このときトランプは「退屈している」ように見えたと、ウッドは分析している。
[2017.1.24号掲載]
ジェシカ・ファーガー
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