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クーデター後初のタイなど、4つのアジア注目選挙

ニューズウィーク日本版 / 2017年1月25日 6時35分

 梁は今回不出馬を表明しているため、中国のお気に入り候補は新民党を率いる葉劉淑儀(イエリウ・シューイー)だ。だが世論調査で支持率トップは、14年のデモを支持する曽俊華(ツォン・チュンホア)財政官。中国が彼の出馬を妨害したりすれば、再び騒動が起きるかもしれない。

【参考記事】「民主主義ってこれだ!」を香港で叫ぶ――「七一游行」体験記

■10~11月 中国共産党大会

 新たな最高指導部を選ぶ5年に1度の共産党大会が10月か11月に開催される(正確に言えば選挙ではなく会議であり、国民は投票しない)。今年の党大会は特に重要で、中国の最高意思決定機関である政治局常務委員会7人のうち5人と、常務委員を除いた政治局委員18人のうち半数が交代する。

 確実なのは、習近平(シー・チンピン)国家主席と李克強(リー・コーチアン)首相が22年まで居座ること。だがその後継者、つまり将来の中国のリーダーは今年の政治局常務委員になる人物から選ばれることになる。

 昨年は米大統領選の話題で持ち切りだったが、今年の注目は中国の指導部選びだろう。

【参考記事】米中、日中、人民元、習体制――2017年の中国4つの予測


ミレン・ギッダ


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