大統領最後の日、オバマはパレスチナに2億ドルを贈った
ニューズウィーク日本版 / 2017年1月25日 19時30分
【参考記事】イスラエルの入植に非難決議──オバマが最後に鉄槌を下した理由
オバマが大統領としての最終日にパレスチナ寄りのジェスチャーを見せた背景には、トランプの政権移行チームが、在イスラエル米国大使館をテルアビブからエルサレムへ移すと公言していたという状況がある。エルサレムは将来のパレスチナ国家の首都としても望まれている聖地であり、もし実行されれば、和平協議は完全にとん挫しかねない。
トランプは大統領選挙中から親イスラエルの発言を繰り返しており、トランプが当選すると、イスラエルは入植拡大を支持したほど。
大使館をすぐに移転するかどうかについては、トランプ政権のショーン・スパイサー報道官は発言のトーンを弱めている。だが、トランプが指名した強硬派のデービッド・フリーマン駐イスラエル米大使は、就任時にエルサレムで働くのを楽しみにしていると語っている。
トランプは大統領就任直後の1月22日、ネタニヤフと30分にわたって電話で会談した。さらに、2月にワシントンで首脳会談を行うことを提案、ネタニヤフも承諾した。ネタニヤフ側はこの電話会談を「熱のこもったもの」と評し、イラン核協議やパレスチナ和平など、幅広い問題を話し合ったと語ったが、それが緊張緩和に通じるものかどうかは保証の限りではない。
ジャック・ムーア
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