トランプ政権が国務省高官を「一掃」 イスラム移民排除への布石か
ニューズウィーク日本版 / 2017年1月27日 16時2分
今回の事態について国務省のトナー広報官代行は、政権移行に際して政治任用の上級職員が(生え抜きの外交官であっても)異動するのは特別なことではない、と説明している。「政治任用を無期限と考える職員は一人もいない」
たとえそうでも、「通常はもっと前もって知らせがあるはず」と、フォーリン・ポリシー誌の取材に応じた2人の一般職員は話す。高官の「辞任」により、国務省は今や深刻な人手不足に陥ったという。政府職員としての経験がないエクソン・モービル前CEOのレックス・ティラーソンが国務長官に指名された今、問題はさらに深刻だ。「幹部職員のほぼ全員がいなくなった」と、ある外交官は嘆く。
外交官を代表する団体「アメリカ外交協会」は今週公表した声明の中で、今回の国務省の人材流出を問題視していない。「短期間で大規模な職員が交代しているように見えるが、政権交代では常に人材が入れ替わり、外交においても異動や退職も特別ではない」
ボンドは40年に渡って外交畑で勤務した。同僚宛てのメールでボンドは、「国務省がアメリカ外交で果たす役割をどれだけ誇りとしているか、言葉では言い表せない」とその思いを吐露している。
From Foreign Policy Magazine
ジョン・ハドソン
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