1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

トランプvsアメリカが始まった?──イスラム教徒入国禁止令の合憲性をめぐって

ニューズウィーク日本版 / 2017年1月30日 17時35分

 この判断により、大統領令で名指しされた7つの国──イラク、シリア、イラン、スーダン、リビア、ソマリア、イエメン──から来た難民申請者、ビザ保持者、その他個人の入国を警察などが止めることはできなくなった。バージニア、マサチューセッツ、ワシントン州などでも同様の差し止め命令が下された。



 土曜までには、国内はもちろん世界の指導者が大統領令を批判し、カナダのジャスティン・トルドー首相は、アメリカに入国できなかった難民を受け入れるとさえ申し出た。ホワイトハウスは今も入国禁止の判断は間違っていないと主張する。トランプはツイッターで、「我が国は今すぐ、国境管理と身元調査を強化しなければならない。ヨーロッパや世界で何が起こったか見てみるといい、ひどい有り様だ」

 ニューヨークなど15州と米首都の司法長官は日曜、大統領令は信教の自由を侵害し「憲法違反だ」とする共同声明を発表した。訴訟を検討する州もある。活動家や市民団体は大統領令が撤回されるまで訴訟を続けるだろう。抗議デモは週を通じて、全米で計画されている。

 トランプvsアメリカの幕開け、となるか。





チェルシー・ハスラー


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください