魚も気づかない!? 透明で柔らかいロボットアームをMITが開発
ニューズウィーク日本版 / 2017年2月10日 15時30分
ボディが金属や合成樹脂などでできている従来のロボットは硬いため、頑丈だが、しなやかさがなく、環境の変化に適用しづらい面があった。ソフトロボットの研究開発がすすめば、ロボットが担うことのできる領域をさらに広げていくことができるだろう。
柔らかいロボットの使用用途は広い
柔らかいロボットの研究はまだまだ始まったばかりだ。「硬いロボットは体がソフトになったとき、体の制御など基本的なことができなくなってしまう。そこで、ソフトロボティクスでは素材、センサー、モーターなどを一から開発する必要が出てきます」。そのため、この研究にはロボット工学だけでなく、材質学、化学、生物学など様々な分野の専門家が携わっている。
こうしたロボットに共通するのは、ボディが金属や合成樹脂などでできているために硬いことだ。硬ければ頑丈ではあるが、しなやかではない。非常に正確に作業できて疲労することもないが、一定の条件下でなければ機能できない。
また、硬いロボットは人間に危害を及ぼす可能性もある。鉄製のロボットアームは周囲に人がいても気づくことができないため、そばに近づいた人に大けがを負わせるかもしれない。柔らかいロボットの使用用途は、予想以上に広そうだ。
松岡由希子
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