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ネタニヤフがトランプに問い質したい6つの懸案

ニューズウィーク日本版 / 2017年2月15日 18時0分

さらに、ヘイリーは2月10日、パレスチナ自治政府のサラム・ファイヤド元首相を国連リビア特使に任命するアントニオ・グテレス事務総長の初の人事案に反対した。パレスチナは国連の正式な加盟国ではないからだ。外交筋によれば、国連関係者はアメリカから事前にファイヤドの特使就任を承認するという連絡をもらっていたにも関わらず。いったい政権内部の意思統一はどうなっているのか。



イラン核合意)イランに関しては、ネタニヤフとバラク・オバマ前米大統領は意見が対立していた。イラン核合意とは、同国の核開発を阻止しつつ、ウラン濃縮の一部は容認し、一方でイランに対する経済制裁を解除するというもの。イランを仇敵とみなすネタニヤフは、この合意はイランを利するだけだと激しく反発した。

【参考記事】イランの弾道ミサイル実験は核合意違反にならない?──イスラエルは激怒

トランプは大統領選中、イランとの核合意は破棄すると発言していたが、実際のところ、アメリカだけでは破棄できない(ほかにもロシア、中国、イギリス、フランス、ドイツも合意に署名している)。この件に関してトランプは今のところ、何の動きも見せていない。今回の会談ではこの件に関するトランプの意向について問われるだろう。

パレスチナとの和平交渉)トランプは2016年11月にニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで、「イスラエルとパレスチナの和平をまとめたい。それができたらどれほど素晴らしいか」と述べた。そして、娘婿で大統領上級顧問のジャレド・クシュナーを中東和平の仲介役に起用した。クシュナーやユダヤ人で父親はネタニヤフと親交がある。

アメリカの対イスラエル援助)オバマは2016年9月、イスラエルに対して380億ドルという史上最大規模の軍事支援を決めた。トランプはおそらく、イスラエルとの関係強化に努めているのはオバマではなく自分だということを示すために、会談で何らかの支援を申し出ようと考えるだろう。

スキャンダル)トランプ政権では、国家安全保障担当補佐官のマイケル・フリンが就任前に駐米ロシア大使と接触し、オバマのロシアに対する追加制裁について助言したことが露見し、早々に辞任した(民間人が外交を行うのは違法行為)。ネタニヤフも汚職などで事情聴取を受けている。共に嘆きたいこともあるだろう。

From Foreign Policy Magazine


エミリー・タムキン


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