シリアに安全地帯を作るなら、トランプは米軍地上部隊を派遣する必要がある
ニューズウィーク日本版 / 2017年2月20日 21時30分
ISISを下した部隊は、解放した都市を陸と空から守らなければならない。シリアの中央部と東部を「カリフ国」から安全地帯に変えなければならない。そのためには、バシャル・アサド大統領の軍も入れてはならない。ISISを倒しても、支配者が血に飢え腐敗したアサド政権に代わるだけなら、再びシリア難民がトルコやイラクにあふれ出すことになる。
トランプとヨルダンのアブドラ国王はシリア南西部、ダマスカスからヨルダン国境までの安全地帯を議論したと言われる。この地域は相対的に安定している。それでも、安全地帯を確立するには、ヨルダンの地上軍と空軍の存在が理想的だろう。
シリアの住民はもう6年近くも戦闘の標的にされてきた。シリアも近隣諸国も、欧米諸国も、アサドとISISの犯罪行為の代償を支払わされてきた。シリア全土を安全地帯にするには、アサドと家族、側近を取り除く体制変換が必要だ。それまでの間、米政府は住民を戦争の恐怖から保護するための戦略を練り直す必要がある。
From Foreign Policy Magazine
フレデリック・ホフ(大西洋協議会中東センター上級研究員)
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