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南スーダン飢饉を防げなかった国際社会

ニューズウィーク日本版 / 2017年2月23日 16時30分



国連の分類によると「飢饉」とは、全世帯の2割以上が極端な食料不足に陥り、人口の3割以上が深刻な栄養不良になり、1日に人口1万人当たり2人以上の餓死者が出る状態。国連か当事国が飢饉を宣言するが、国連と加盟国に支援活動を義務付けた規定はない。

さらにソマリア、ナイジェリア、イエメンも飢饉を防ぐには緊急援助が必要だと、米政府の監視システム「飢饉早期警報システムネットワーク」は警告する。

3年も内戦状態が続く南スーダンは、治安状況が非常に悪く、援助物資の輸送に大きな危険が伴う。先週、戦闘で荒廃した地域を視察したアンドルー・ギルモア国連人権担当事務次長補は、「想像以上の惨状に衝撃を受けた」と語った。

【参考記事】南スーダンで狙われる国連や援助職員


政府軍の兵士と反政府派の民兵が殺人、拷問、集団レイプ、死者の肉を強制的に人々に食べさせるなど、明らかに戦争犯罪に当たる残虐行為を繰り返し、人々は飢えと恐怖に苛まれている。

「この地域の女性たちはレイプされるか、食べる物を探すか選ばなければならない」と、ギルモアは言う。「おそましい状況だが、これが南スーダンの残酷な現実だ」

From Foreign Policy Magazine


ロビー・グラマー


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