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中国、森友学園問題をトップニュース扱い!

ニューズウィーク日本版 / 2017年3月21日 6時0分



中国のネットユーザーは、朝鮮半島問題よりも、日本の森友学園問題の方が「おもしろい!」と思っているというムードが、ネット空間から伝わってくる。

「どっちが嘘をついているんだい?」「23日が楽しみだ」という書き込みもあれば、実際に中国の若者からの声もある。

中国政府としては、「右傾化している安倍内閣の背後には日本会議があるという何よりの証拠だ」と言いたいのだろうし、これにより「右傾化政権」の支持率が落ちてくれればいいと願っているのが滲み出ている。実際、3月20日の昼のニュースでは安倍首相の支持率が7%も落ちたという報道を強調していた。

森友学園報道の前後に、アメリカがTHAAD(サード)を日本にも配備しようとしているニュースが入っているのは、中国政府の思惑からだろう。

ただ、アパホテル問題のときも中国のネットは炎上したが、今回は「23日が楽しみだ」という、まるで競馬や宝くじの結果を待つ、「賭け事」のようなワクワク感を中国のネットユーザーが覚えているのを感じた。賭け事が大好きな国民性もあろうが、きっとそれ以上に「一党支配に徹している自分の国では、こんなことさえできない」という、一種の羨望の思いもあるのではないだろうか。

[執筆者]遠藤 誉
1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に日本帰国。東京福祉大学国際交流センター長、筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会科学研究所客員研究員・教授などを歴任。『チャイナ・セブン <紅い皇帝>習近平』『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』『チャイナ・ジャッジ 毛沢東になれなかった男』『完全解読 中国外交戦略の狙い』『中国人が選んだワースト中国人番付 やはり紅い中国は腐敗で滅ぶ』『中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす』など著書多数。近著に『毛沢東 日本軍と共謀した男』(新潮新書)



※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。

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遠藤 誉(東京福祉大学国際交流センター長)


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