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トランプとロシア連携?──FBI長官が「捜査中」と認めた公聴会の闇

ニューズウィーク日本版 / 2017年3月22日 21時30分

■トレイ・ゴウディ元下院ベンガジ特別委員会委員長

下院ベンガジ特別委員会の委員長を務めたトレイ・ゴウディは、フリンとロシアのキスリャクの会話がリークされたことに関して、コミーを執拗に追及した。ゴウディはこの点を懸念するあまりに、リーク元を突き止めてその「穴」を塞がなければ、外国情報監視法(FISA)702条にもとづく捜査網が危機に瀕するおそれがあるとまで主張した。

CIA職員4名が犠牲になったリビアのベンガジ事件をめぐっては、リークにまみれた調査が何カ月も行われたが、その時ゴウディがリークに対して同レベルの懸念を示したなら、今回の懸念にも一定の説得力はあっただろう。

■ジェームズ・コミーFBI長官

コミーは捜査内容に関する委員の質問に対し、たびたび回答を拒んだ。だが、民主党の大統領候補だったヒラリー・クリントンのメール問題に関しては、新たな証拠が見つかって捜査を再開することを、大統領選の11日前に、今回と同じ議員たちに通知している。この暴露により世論はトランプ有利に大きく傾いたが、結局、実質的な証拠は何も見つからなかった。驚いたことに、この扱いの差をコミーに質した委員は1人もいなかった。

【参考記事】クリントンよりトランプの肩を持ったFBI長官
【参考記事】メール問題、FBIはクリントンの足を引っ張ったのか?


From Foreign Policy Magazine


ミーケ・エーヤン


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