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テロ直後にトランプの息子がロンドン市長を批判、でもなぜ?

ニューズウィーク日本版 / 2017年3月23日 21時3分

すなわち「テロは生活の一部」ではなく、「テロへの備えは生活の一部」というのが、カーンが当時示した見解だった。



息子が父の気持ちを忖度したのか

果たしてジュニアは、記事の見出しだけを見て、内容を読まずにツイートしたのか。それとも文脈やニュアンスを無視し、曲解して伝える意図があったのか。

長女イバンカと異なり、トランプ・オーガニゼーションの経営権を父から譲り受けたジュニアは、米政権のスタッフではない。しかし、大統領選勝利後の政権移行チームには入っていたし、いまも父を擁護したり、父の政敵を攻撃したりする発信をソーシャルメディアで続けている。

今回の「カーン批判」の理由として推測できるのは、カーンがイスラム教徒であることだろう。カーンとトランプは米大統領選の期間中に移民政策をめぐってやり合ったことがあり、トランプはイスラム教徒らのアメリカ入国を禁止する大統領令を2度にわたって出している(いずれも差し止めになったが)。

しかし、トランプ自身は今回のロンドンテロを受け、メイ首相と電話会談を行い、イギリスへの全面的な支援を表明している。息子がもし父の気持ちを忖度(そんたく)したのだとしたら、今回ばかりは意味がなかったかもしれない。

【参考記事】ロンドンテロ:加速してくる暴走車と地獄を見た目撃者
【参考記事】 ISISのロンドン襲撃テロは時間の問題だった


ニューズウィーク日本版ウェブ編集部


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