1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

欧米でブームの「ヒュッゲ」で日本人も幸せになれる?

ニューズウィーク日本版 / 2017年3月27日 15時51分

幸福度ランキング51位の日本人も幸せになれる?

しかし、さまざまなランキング指標におけるデンマーク人の幸福度の高さ、そして日本人の幸福度の低さについては疑問があると大辺氏は言う。

「長引く不況にあっても、物質的にも社会的にも、日本人はデンマーク人に負けず劣らず恵まれています。しかし、自分が幸せであることを口に出すことを日本人は躊躇します。謙虚な気持ちゆえかもしれませんが、『自分はそんなに幸せではない』と振る舞います。結果、自分は幸せではないと本当に思い込んでいるのではないでしょうか」

デンマーク人は些細なことに幸せを見出し、一つひとつの小さなことに幸せであると言って憚らない。このデンマーク人のポジティブ思考を日本人が見習ってもいいのではないかと大辺氏は提案する。

【参考記事】途上国型ワーカホリックから、いまだに脱け出せない日本

では、日本人はどうしたら幸福度を上げることができるのか?

「ヘレン・ラッセルさんも著書で触れていますが、『選択肢を減らす』はひとつの重要なポイントだと思います。日本はモノに溢れ、選択肢の多い社会です。選択肢が多すぎるせいか、他人と比較して自分は何を持っていないのかとネガティブに考えがちです」

このように自分に何がないのかではなく、自分がすでにもっているものについて改めて考えてみると、思っていた以上に多くをもっていることに気づかされる。これがデンマーク人の考え方であり、「ヒュッゲ」の哲学なのだ。


『幸せってなんだっけ?――世界一幸福な国での「ヒュッゲ」な1年』
 ヘレン・ラッセル 著
 鳴海深雪 訳
 CCCメディアハウス



ニューズウィーク日本版ウェブ編集部


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください