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レギンスパンツで搭乗は不適切? ユナイテッド航空の「塩対応」が大炎上

ニューズウィーク日本版 / 2017年3月28日 16時40分

不適切の定義はなかった

確かにユナイテッド航空は、ユナイテッド・パスの利用規定で服装について明記しているが、「不適切な服装」という表現になっている。レギンスが「不適切」に該当するかどうかの記載はなく、この件ではユナイテッド航空職員がレギンスを「不適切な服装」と判断したことになる。

.@united I read the Contract of Carriage. Am I missing something? How do you define "properly clothed"? Wide berth for discrimination here. pic.twitter.com/w2IXjKd4NY— Charles Clymer (@cmclymer) 2017年3月26日


(5、裸足または不適切な服装)



実はレギンス問題は今に始まったことではない。アメリカでは「体のラインが目立ちすぎる」という理由から、10代の少女のレギンス着用がしばしば論争を起こしていた。ABCニュースによれば、2013年にカリフォルニア州のある中学校で「男子生徒の気が散る」という理由で、女子生徒にレギンス禁止令が出たことで本格的に問題視され始めた。

しかし今回、デンバー空港で置き去りにされたのは10歳の女の子。遊ぶことが仕事と言っても過言でない育ち盛りの子どもにとって、動きやすいレギンスは少なくとも不適切ではない。

ユナイテッド航空が「不適切な服装」を具体的に明記せずとも、レギンス着用者全員を不適切と判断するのであればまだ納得できるが、そうではないらしい。有名ブロガーのチャールズ・クライマーによれば、レギンスやヨガパンツを履いた男性は、子供でも大人でも搭乗できたという。

I'll bet my life savings that a grown man in yoga pants--let alone a boy--on a "traveler's pass" wouldn't have been denied entry.#United— Charles Clymer (@cmclymer) 2017年3月26日



加速する炎上にユナイテッドはこう出た

多くの有名人がコメントを寄せるなか、特に怒り心頭の様子だったのが女優のパトリシア・アークエット。2015年に『6才のボクが、大人になるまで。』でアカデミー助演女優賞に輝いた彼女は、同賞の受賞スピーチで男女の賃金格差是正を訴えたことで知られる。「搭乗客のうち少なくとも半分を不愉快にさせてるって理解してる?」と辛辣なツイートをした。

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