米中首脳会談ブリーフィング、米中の思惑
ニューズウィーク日本版 / 2017年4月3日 16時0分
――北の要望は、アメリカが北を振り向くことだ。北の核開発やミサイル発射を受けて制裁を繰り返しても、その間に北は核・ミサイルの技術を向上させていくばかりで、隣にいる中国にとっては危険この上ない。アメリカは地政学的なことを考えるべきだ。中東に関してだってそうだ。ISなどのテロ組織を生んだ元凶はアメリカにあるのに、テロを逃れようとする難民は入国させまいとしている。アメリカはいつも自分は無難な場所にいて、実に無責任だ。アメリカは他国に軍事的介入ばかりせず、そしてアメリカの軍事産業者たちからの圧力に負けずに、対話の道へと歩み寄るべきだ。
彼は北朝鮮問題に関する中露の軍事提携や北朝鮮国境における中国人民解放軍に関しても言及したが、長くなり過ぎたので別途改めて分析することとする。
[執筆者]遠藤 誉
1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に日本帰国。東京福祉大学国際交流センター長、筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会科学研究所客員研究員・教授などを歴任。『チャイナ・セブン <紅い皇帝>習近平』『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』『チャイナ・ジャッジ 毛沢東になれなかった男』『完全解読 中国外交戦略の狙い』『中国人が選んだワースト中国人番付 やはり紅い中国は腐敗で滅ぶ』『中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす』など著書多数。近著に『毛沢東 日本軍と共謀した男』(新潮新書)
※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。
≪この筆者の記事一覧はこちら≫
遠藤 誉(東京福祉大学国際交流センター長)
この記事に関連するニュース
-
トランプ氏が痛烈批判 バイデン氏の「弱腰」外交に根強い懸念 中朝露などの増長招いた
産経ニュース / 2024年7月14日 12時0分
-
日本の解き方 安倍元首相の暗殺から2年 政治家たちの「遺志を継ぐ」は上辺だけ 世界は急速に不安定化、国内は財政再建主義が復活
zakzak by夕刊フジ / 2024年7月11日 6時30分
-
中ロ結束誇示も「すきま風」 習氏、中央アジア歴訪終了
共同通信 / 2024年7月6日 15時33分
-
習近平主席、トルコ大統領と会談
Record China / 2024年7月5日 12時30分
-
「トランプ陣営の世界戦略がさらに明るみに」その3 中国こそが最大の脅威
Japan In-depth / 2024年6月27日 11時0分
ランキング
-
1「慰安婦」強制連行説は「日韓離間工作の道具」 韓国で像撤去を求める朱玉順氏が批判
産経ニュース / 2024年7月20日 20時26分
-
2トランプ氏銃撃、動機は不明 発生1週間、警備当局に批判も
共同通信 / 2024年7月20日 18時47分
-
3ロ侵攻、化学兵器使用と相互非難 国際機関「深刻な懸念」
共同通信 / 2024年7月20日 15時20分
-
4キーシン氏を「外国の代理人」指定…「我々はプーチンとその取り巻きより長生きする」とSNS投稿
読売新聞 / 2024年7月20日 17時2分
-
5キリスト教「福音派」トランプ氏を熱狂的に支持するワケとは?
日テレNEWS NNN / 2024年7月20日 21時25分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)