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オーバーブッキングのユナイテッド航空機、乗客引きずり出しの一部始終

ニューズウィーク日本版 / 2017年4月11日 17時30分


フェイスブックに動画を投稿した女性乗客オードラ・D・ブリッジスが、自宅のあるケンタッキー州ルイビルで地元紙クーリエ・ジャーナルに語ったところによると、問題のフライトはオーバーブッキングになったため、ユナイテッド航空は自発的に別のフライトに変更してくれる乗客を募集し、謝礼として800ドルを提示していた。

ところが誰も名乗り出なかったため、ランダムに4人の乗客が選ばれ、一晩シカゴに宿泊するよう告げられた。4人のうち3人は飛行機を降りたという。ユナイテッド航空の広報担当者マディ・キングによると、飛行機を降りることを拒否した乗客がいた場合、警察に通報するのは標準的な措置だという。

「フライト変更に応じて降りたお客様もいましたが、1人のお客様が再三拒否され、そのせいで出発が遅れてしまいました。めったにないことですが、そういった事態になった時は、次の措置として警察に通報することになっています」

乗客を無理やり降ろすのは標準的な措置なのかと尋ねると、キングは警察に確認して欲しいと答えた。

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シカゴ警察が4月10日に出した声明によると、その乗客は、引っ張られたときにひじ掛けに倒れ込んで「顔にケガを負った」ものの、命に別条はなく、地元の病院で手当てを受けたという。また、この件について捜査を開始したという。

ユナイテッド航空からは、当初オーバーブッキングに関する謝罪のみが公表された。しかし翌日、オスカー・ムニョスCEO(最高経営責任者)が、改めてこの件について調査すると発表した。

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「ユナイテッド航空の全社員は、今回の出来事に大変心を痛めています」とムニョスは述べている。「搭乗機の変更を余儀なくされたお客様に対してお詫び申し上げます」

しかし、悪影響はすでに出ているようだ。ソーシャルメディア上ではユナイテッド航空に対する非難が飛び交い、一部はボイコットを呼びかけている。

ユナイテッドは3月末にも、レギンスを履いた10代の少女2人を搭乗拒否して騒ぎになったばかり。

(翻訳:ガリレオ)

ジェイソン・ルミエール


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