1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

失敗を笑って失敗に学べ、スウェーデンに失敗博物館が登場

ニューズウィーク日本版 / 2017年4月18日 11時30分



失敗に込められた大切なメッセージとは

ウェスト氏はこの博物館に大切なメッセージをいくつか込めている。まず、失敗は面白いものであり、博物館を訪れた人に展示品を見て笑ってほしい、というもの。そしてRTに語った、「失敗は成功と切っても切れないもの」であり、「失敗から学ぶことが大切」だというものだ。



公式ウェブサイトのトップページには、「学びこそ、失敗を成功に変える唯一の方法である」というメッセージが掲載されている。

展示されている失敗作の1つに、アップル・ニュートンがある。アップル社が1993〜1998年に販売していた手のひらサイズの携帯情報端末(PDA)だ。ビジネス・インサイダーによると、アップル・ニュートンはパーム・パイロットと市場争いをして破れ、市場から姿を消した。しかしそんな失敗を学びに変え、アップル・ニュートンを改変して作られたのが、今や世界中で愛用されているiPhoneやiPadだという。

(Picture: Samuel West/Museum of Failures)

クオーツによるとウェスト氏はまた、こうした展示品が、失敗を尊重するような組織文化を奨励するよう願っていると言う。失敗をあざ笑ったり無視したりするのではなく、完璧でない人間らしさを共有でき、批判や非難されずに「まぬけな」質問が許される、そんな文化だ。

スウェーデンに行った際には、失敗を愛するウェスト氏の哲学や、実際の失敗作から学ぶべく、失敗博物館に足を運んではいかがだろうか。Södergatan 15, Helsingborg。入場無料。

松丸さとみ


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください