フランス大統領選で注目すべき「4強」と3つのデータ
ニューズウィーク日本版 / 2017年4月21日 18時0分
投票日前の3つの注目データを整理してみよう。
■投票率
最大の注目点は投票率で、その理由は大きく2つある。
投票率が比較的低い場合(フランス大統領選の場合には70~80%以下のケース)、既存政治家の候補者が少ない今回の選挙でも有権者が失望していることを意味する。
投票率が低いほど、ルペンとフィヨンに有利そうだ。2人の支持者は、マクロンやメランションの支持者より投票に行く割合が高いからだ。
■誰がどれだけ得票して決選投票に勝ち進むか
5月7日の決選投票には、2人の候補者だけが勝ち進む。現状では4強(フィヨン、ルペン、マクロン、メランション)の接戦となっている。もし上位2人の候補が3位以下の候補に大差を付ければ、決戦投票までの選挙戦では論争が深まり、争点が分かりやすい選挙が期待できるだろう。しかし、もし2位の得票が3位、4位と大差なければ、下位候補を支持した有権者が、決戦投票で波乱を起こすかもしれない。
【参考記事】フランス大統領選、英米に続くサプライズは起きるか?
■浮動票はどう動く
現在でも20~25%の有権者がまだ誰に投票するか決めかねている。投票日直前か投票日当日に、いずれかの候補が一気に支持を伸ばす可能性はある。どの候補がそのチャンスに恵まれるか、それも注目点だ。
From Foreign Policy Magazine
エミリー・タムキン
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