仏大統領選、中道マクロンの「右でも左でもない」苦悩
ニューズウィーク日本版 / 2017年4月24日 11時30分
もっとも、総選挙前のくら替えは簡単な話ではない。グランデノンの周囲の政治家たちは、「前進!」の旗印では選挙区の支持を失いかねず、今すぐ共和党を離れるわけにはいかないと語っている。
その点が、既存政党の議員や候補者をさらに引き入れようとする際の「真の障害」だと、グランデノンは言う。彼自身、正式には共和党員のまま、今回は党を支持しないというだけだ。
マクロンが大統領に当選すれば、フランスは未知の領域に足を踏み入れると、マルリエールは言う。「フランスの政治が再構成される。議会選挙を通じてどのような姿に形作られていくのか、今は極めて混乱した不確かな状況だ」
マクロン本人は、「リスクを恐れるなら死んだも同然だ」と、3月にロンドンで記者団に語っている。しかし、彼に投票するということは、単独政権なのか連立政権を組むのかも分からず、権力を行使する政治基盤が定まらない大統領を選ぶという賭けでもある。
[2017.4.25号掲載]
ジョシュ・ロウ、クレール・トゥレーユ
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