もう1人の極右ルペン「政界引退」は本当か?
ニューズウィーク日本版 / 2017年5月12日 22時11分
そんな人材を失って、支持者たちはさぞ落胆していることだろう。
だが、むしろ最適なタイミングでの賢明な行動だとの見方を、フランスの英語ニュース放送フランス24は伝えている。フランス国際関係戦略研究所(IRIS)のジャンイブ・カミュの見立てによれば、マリアンは党の実権を握るにはいったん下野する必要があることを理解しており、政界を引退するとは言っていない。また、もし下院選で国民戦線が大敗しても、マリアンは責任を免れ、無傷のままでいられるというわけだ。
党首マリーヌが大統領選での敗北からどれだけ党勢を取り戻せるかはわからない。ただ、ジャンマリはル・パリジャン紙の取材に、人気の高いマリアン不在が痛手となり、下院選では期待ほど議席を積み上げられないだろうと答えている。
果たして、国民戦線は失速するのか。そして、マリオン・マレシャルルペンはいずれ政界復帰するのか。下院選は6月の11日と18日に行われる。
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
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