私がFBI長官...じゃなく大統領報道官の後任候補です
ニューズウィーク日本版 / 2017年5月17日 20時58分
・初めて開催したホワイトハウスでの記者会見で、メディアへの敵対姿勢をむき出しにし、「大統領就任式の観客数は過去最大だった」と嘘をついた。
・4月、シリアのアサド政権が化学兵器を使用したとされる問題に関連して、「ヒトラーでさえ化学兵器を使わなかった」と発言して世界を驚愕させた。
・コミー解任に関して記者らが外で待ち構えるなか、二転三転するドタバタの対応となり(米ニューズウィークは「スパイサーがメルトダウンを起こした」と形容)、さらには数分間、ホワイトハウスの植木に身を隠した。
スパイサーの仕事ぶりについては、CNNが2月、トランプが落胆していると報じており、更迭が取り沙汰されるのは今回が初めてではない。しかし報道によれば、トランプはコミー解任後の激しい抗議に関して、責任をスパイサーに押しつけようとしているという。
では、名前の挙がったキンバリー・ギルフォイルとはどんな人物なのか。
ギルフォイルがFOXニュースに加わったのは2006年。元サンフランシスコ市長であり、現在はカリフォルニア州副知事を務めるギャビン・ニューサム(民主党)の元妻としても有名だ(2006年に離婚)。
米ニューズウィークによれば、ギルフォイルはバラク・オバマ前政権時、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領のような独裁的なリーダーが必要だと発言したことがある。
FOXニュースの一員として、選挙期間中、何度もトランプにインタビューしている。彼女のツイートを見ても、トランプのツイートを頻繁にリツイートしており、おそらく覚えがめでたいのだろう(ただし、SNLのスパイサーのパロディ動画〔下〕もリツイートしているが)。
⚡️ "Melissa McCarthy cruises down midtown New York in Sean Spicer avatar"https://t.co/PgMcjKzFLB— Kimberly Guilfoyle (@kimguilfoyle) 2017年5月12日
トランプ政権の発足時にも広報チームに加わると噂になったことがあるが、ニューヨーク・タイムズの5月12日の記事によれば、トランプ自身が最近、ギルフォイルの名を挙げていたという。
ギルフォイル自身は15日、こうも語っていた。「ショーン・スパイサーはとても良い人で愛国者。公職に身を捧げている。彼の職務はとても難しい仕事だ。成功を願っている」
なるほど、模範的な回答だ。スパイサーよりはましなメディア対応ができるかもしれない。
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
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