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タンザニアで迫害されるアルビノの命の歌

ニューズウィーク日本版 / 2017年5月30日 18時33分

「私は音楽を愛しているし、歌うことで自分を表現できることが楽しい。今回の音楽プロジェクトで、自分たちには不可能だとあきらめていたことができた」

ブレナンの願いは、このアルバムで少しでも、アルビノに対する偏見や差別がなくなることだ。その想いを集約するのが、収録最終日となった昨年の6月13日──奇しくも国際アルビニズム啓発デーと重なった──に起きたエピソードだ。その日は地元のDJが、バンドのメンバーのためにアルバム完成を祝うコンサートを開いてくれた。するとアルビノ以外の多くの地元の子どもたちが音楽にあわせて踊り、最初はためらっていたアルビノのメンバー数人も一緒の輪に入って踊り出したのだという。

「みんな大はしゃぎで弾けまくって、1時間以上自由に気持ちよく踊ったんだ。あの瞬間、アルビノの人々を隔離してきた壁が崩れ落ちるのを見た気がしたよ」


(翻訳:河原里香)


アルバム:『ホワイト・アフリカン・パワー』(Six Degrees Records)
歌と演奏:タンザニアン・アルビニズム・コレクティブ
6月2日CD発売、ダウンロード開始

*タンザニアン・アルビニズム・コレクティブは7月27日~30日、英WOMADで演奏する予定




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