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アリアナ慈善公演に有名歌手が多数 同日のサッカー試合で警備の懸念も...

ニューズウィーク日本版 / 2017年5月31日 18時35分

<自爆テロでファンを奪われた悲しみから歌姫が立ち上がった。参加アーティストは名だたる顔ぶれだけど、警備に不安も...>

歌姫アリアナ・グランデが6月4日、イギリス・マンチェスターに戻ってくる。22人が犠牲となったテロから約2週間足らず、チャリティコンサート開催に踏み切った。コールドプレイ、ジャスティン・ビーバー、ケイティ・ペリー、マイリ―・サイラス、ファレル・ウィリアムズ、アッシャー、イギリス出身のボーイズグループ、ワン・ダイレクションのメンバー、ナイル・ホーランなどが参加する。

会場はマンチェスターのクリケット場「オールド・トラッフォード」。収容人数は最大5万人で、22日のテロの現場となった「マンチェスター・アリーナ」の2倍以上。コンサートの収益のすべてが、マンチェスター議会と英赤十字が管理する、テロに巻き込まれた遺族と負傷者らのための支援基金「We Love Manchester Emergency Fund」に寄付される。少なくとも200万ドル以上が集まる見通しだ。

アリアナはテロの数日後には早くもマンチェスターでのチャリティコンサートの考えを発表し、「これから一生、何をするときにも犠牲になった人たちを思う」とメッセージを送っていた。

【参考記事】悲しみのアリアナは里帰り ロンドン公演中止で業界に波紋

Ariana Grandeさん(@arianagrande)がシェアした投稿 - 2017 5月 30 8:29午前 PDT

(アリアナのチャリティコンサートの告知)


チャリティコンサートの入場料は5月22日の公演に参加した観客に限り無料で、それ以外はチケットの購入が必要となる。

不安なセキュリティー

だが、テロの直後で警備や被害者の心の不安はないのだろうか。

チャリティコンサートの計画は、自爆テロの遺族に開催の是非を聞いたうえで決定した。BBCラジオ・マンチェスターで警察当局のイアン・ホプキンス署長は「遺族の大多数が強く賛成した」とし、計画段階から警察が関与していると明かした。



同日はアリアナのコンサート会場から800メートル程の距離にある競技場「オールド・トラッフォード」で、マンチェスター・ユナイテッドの顕彰試合が予定され、6万5000人の動員が見込まれている。チャリティコンサートの開場時間の午後7時15分とかぶらないよう顕彰試合の時間を早める対策が取られているが、ホプキンスは「警備の問題はもちろんだが、交通の混乱もある」と述べた。

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