司法妨害って何? FBI前長官の議会証言の見どころ
ニューズウィーク日本版 / 2017年6月8日 17時54分
だからといって、トランプが無罪放免となるわけではない。合衆国憲法は、大統領が「反逆罪、収賄罪、その他の重罪および軽罪」で弾劾訴追を受けることがあるとしている。司法妨害もそのなかに入る。
最終的には、「政治判断」に委ねられる、とザイデンバーグは言う。
──歴代大統領による司法妨害は?
最も有名なのは、リチャード・ニクソン元大統領による司法妨害だ。当時ニクソンの支持派がワシントンのウォーターゲートビルにある民主党全国委員会本部に盗聴器を仕掛けるために侵入し逮捕された事件で、ニクソンはもみ消し工作を図った。下院司法委員会が弾劾手続きに入り、ニクソンは1974年に辞任した。
1998年にはビル・クリントン元大統領が、元ホワイトハウス実習生のモニカ・ルインスキーとの不倫スキャンダルをめぐり虚偽の宣誓供述を行ったとして弾劾裁判に持ち込まれたが、有罪判決に必要な出席議員の3分の2の同意が得られず罷免を免れた。
(翻訳:河原里香)
ジェイソン・ルミエール
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