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紛争鉱物の規制を撤廃? アメリカの強欲がアフリカで新たな虐殺を生む

ニューズウィーク日本版 / 2017年6月9日 18時27分

コンゴ中部のカサイ州では、昨年政府軍が部族勢力の指導者カムイナ・ンサプを殺害して以降、政府側と部族勢力の民兵組織による激しい衝突が続いている。住民130万人が非難を余儀なくされ、少なくとも400人が死亡した。3月には人権侵害に関する調査をしていた国連専門家2人が拉致され、その後遺体で発見された。

トランプ好みの規制緩和

アメリカが紛争鉱物の流通規制を敷いたことにより、「採掘現場で武装勢力の活動が激減し、武力行使に及ぶ能力を大幅に後退」させる効果があったと、東コンゴのゴマに本部があるコンゴの人権団体、反奴隷シビル・ソサエティ連合協会の会長を務めるレオナルド・ビエールはAP通信に語った。

SECと同様、共和党は金融規制改革法を抜本的に見直す構え。そうなれば、紛争鉱物に関する規制そのものが撤廃されるだろう。産業の規制緩和に熱心なトランプの、満面の笑みが目に浮かぶようだ。

(翻訳:河原里香)

コナー・ギャフィー


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