セックス、ピストル、ストリップ──ベルリン警察が公共の場で乱行
ニューズウィーク日本版 / 2017年7月3日 16時30分
市民は意外と好意的?
送還された警官はタブロイド紙に「何も壊れなかった。誰も怪我しなかった。誰にも迷惑もかけていないし暴力もふるっていない。翌日は全員勤務可能だった」とし、なぜ大騒ぎになるのかわからないとコメントしている(シュピーゲル)。
また、フェイスブックのベルリン警察のページでは、くだけた口調で、警官も制服の中身は「人間」であるとし、ふだん激務に励む若者の心境を想像するよう訴えかけている(ちなみに追伸でノルトライン・ヴェストファーレン警察に謝罪している)。言い訳がましく聞こえるが、コメント欄をみると市民が警官の人間的な側面に意外と理解を示していることがわかる。
とはいえ、公共の場でセックスしたり、職務用の武器を振り回したりすることは「息抜き」の範囲とは言えないだろう。
火曜日にはベルリン警察のスポークスマン、トーマス・ノイエンドルフがTVニュースチャンネルN24のインタビューで、「テレビがなくて退屈だった」と理解を示しながらも「狂ったように騒いで、公共の場でヤルことは許されない」と、スラングを用いて困惑を表した。一方、ベルリナー・モルゲンポストは「修学旅行ではない」と糾弾し、サミットの警護という最高レベルの激務についているその他大勢の警察官への同情を見せている。
送り返された警察官たちはベルリンで再び職務についている。
モーゲンスタン陽子
-
-
- 1
- 2
-
この記事に関連するニュース
-
女性判事がナイトクラブで大暴れ! 胸が見えてもお構いなし...警官を突き飛ばす「法の番人」の映像に唖然
ニューズウィーク日本版 / 2024年6月28日 18時21分
-
憧れの姿に成りきり職務質問を繰り返す…26歳「警察マニア」の徹底ぶり
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月28日 9時26分
-
「難民ようこそ政策」で治安が急激に悪化…警官殺害のアフガン移民を毅然と批判できないドイツ政府の大迷走
プレジデントオンライン / 2024年6月15日 9時15分
-
法を完無視「アラブ系拡大家族」にドイツ社会震撼 司法介入を拒否、不倫した人間を「私刑」で殺害
東洋経済オンライン / 2024年6月7日 11時0分
-
「腕相撲やろうか」米国刑務所に収監されたマサ斎藤 面会した長州力が驚いたひと言
東スポWEB / 2024年6月2日 10時10分
ランキング
-
1焦点:少年院でギャングが勧誘、スウェーデンで増える銃犯罪
ロイター / 2024年6月30日 7時54分
-
2ロシア、短・中距離核ミサイルの生産再開へ プーチン氏が表明 米国への対抗と主張
産経ニュース / 2024年6月29日 20時30分
-
3北朝鮮の朝鮮労働党中央委員会が金正恩総書記の生母・高容姫氏の記録映画や映像の破棄を命令 日本生まれの出自を懸念か
NEWSポストセブン / 2024年6月30日 7時15分
-
4精彩欠いたバイデン氏、NYタイムズが「強力な人物必要」と撤退促す…トランプ氏「年齢ではなく能力の問題」
読売新聞 / 2024年6月29日 18時13分
-
5蘇州の邦人切り付け、無差別か 中国人男、社会に不満も
共同通信 / 2024年6月30日 16時21分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)