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婚外子が増えれば日本の少子化問題は解決する?

ニューズウィーク日本版 / 2017年7月13日 15時0分

「結婚は望まないが子どもは欲しい」。こういう考えの女性は日本でも結構いる。20代の未婚女性の18.3%がこうした考えを持っている(内閣府『我が国と諸外国の若者の意識に関する調査』)。20代の未婚女性数にこの比率を乗じると約80万人になる。もしこれらの女性が出産に踏み切ったら、出生数は一気に倍増し,第2次ベビーブームの頃に匹敵する数になる。

【参考記事】今後の日本の命運を握る若年層が急減少

いろいろと「縛り」が生じる結婚(法律婚)をしなくても、子どもを産む育てることが現実的になれば、少子化問題は解決するかもしれない。対策としては、事実婚のカップルに法的保護を与えたり、シングルの親への経済的支援を手厚くしたりすることが考えられる。少子化に歯止めがかかるならそのコストは十分回収されるだろう。

少子化の原因は未婚化という認識のもと、各地で「婚活」の取り組みが実施されているが、結婚と出産をセットで考える必然性はない。発想を転換する時期に来ている。

<資料:OECD「Family Database」、
    厚労省『人口統計資料集2017』>

舞田敏彦(教育社会学者)


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