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生まれ変わった異端のダンサー、ポルーニンの「苦悶する肉体」

ニューズウィーク日本版 / 2017年7月19日 17時20分

「ダンサーが求めるものを全て手に入れた。もう普通の生活をしたかった」と、ポルーニンは語る。「だったらやめればいい。簡単なことだと思った」

だが2カ月後、ポルーニンは再び舞台に戻り、バレエを踊り始めた。その観客席には、両親と祖母がいた。「踊りを愛していないと言ったら嘘になる」



バレエへの愛を再発見

なぜすぐに舞台に戻る気になったのか、『ダンサー』は明確な答えを示していない。だが映画の製作後、ポルーニンはロイヤル・バレエの女性プリンシパル、ナタリア・オシポワと出会い、恋に落ち、踊りへの情熱を新たにしたようだ。

「これまでになくバレエのことを考え、バレエのことを話している。別人になった気分だ」と、ポルーニンは昨年5月に英ガーディアン紙に語っている。

今や「フリーランス」のプリンシパルとなった彼は、自分と同じような立場のダンサーのためにマネジメント事務所を立ち上げ、もっとバレエとクリエーティブな関係を築きたいと言う。その構想に「プロジェクト・ポルーニン」と名前を付け、オシポワの助けを借りて、今年3月にはロンドン公演もした。

モダンバレエの演目を並べたその公演は、残念ながら酷評を浴びた。それでもファンは喜んでいるに違いない。「テイク・ミー・トゥ・チャーチ」が、ポルーニンの最後の踊りにならなかったのだから。

☆本誌7月19日発売最新号掲載☆



スタブ・ジブ


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