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PET検査を活用したアルツハイマー病への新たなアプローチ

ニューズウィーク日本版 / 2017年7月25日 20時30分

この中間成果は、PETによる「βアミロイド」の画像検査が、アルツハイマー病の治療に少なからず影響を及ぼしうることを示すものといえよう。

「IDEAS STUDY」の主席研究者でもある米カリフォルニア大学サンフランシスコ校のジル・ラビノビッチ博士は「当初の仮説では、PETによる「βアミロイド」の画像検査により、30%程度の症例において医学的管理が変化するだろうと考えていた。しかし、今回の中間成果では、仮説と同等もしくはそれを上回る影響をもたらしうるとの結果が出た。」と評価している。

認知症を患う人は増加傾向にあり、国際アルツハイマー病協会(ADI)によると、世界全体で、認知症の人は、2015年時点の4,680万人から2030年までに7,500万人を超え、2050年には1億3,150万人に達するとみられている。とりわけ、様々な原因が複雑に作用して発症するアルツハイマー病は、その全貌がまだ解明されていないのが現状だ。「IDEAS STUDY」は、PETという最先端の画像診断技術を活用し、アルツハイマー病への新たなアプローチに挑戦している点で、注目に値するだろう。


松岡由希子


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