1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

サウジ国王、カタールからの巡礼者にB777型機7機をチャーター

ニューズウィーク日本版 / 2017年8月21日 16時30分

その後4カ国は関係正常化の条件13項目をカタールに突き付けた。カタールの衛星ニュース局アルジャジーラの閉鎖や、イランとの外交関係の縮小、カタールにあるトルコ軍基地の閉鎖などもそれらの要求に含まれていたが、カタールは拒否した。カタールは小国だが、天然ガスの埋蔵量が世界第3位で、中東を統括する米中央軍の基地もある。



サウジアラビアは当初、カタール巡礼者の通行を認めていた。だが8月上旬、ハッジに向かっていたカタールの巡礼者が通行を妨害されたと、カタールがサウジアラビアを非難。対するサウジアラビアは、イスラム教の聖地を冒涜する「宣戦布告」だとして、カタールを非難した。

カタールとサウジアラビアの仲たがいは日々、宗教対立の様相を呈するようになっていった。その流れを変えたのが、ムハンマド皇太子とシェイク・アブドラの会談だった。

カタール政府は会談からできるだけ距離を置き、これが政治問題にするのを避けた。あるカタール政府関係筋によれば、ジェッダを訪問したシェイク・アブドラは、カタール政府の特使というより、むしろ私人の立場で振る舞っていたという。

(翻訳:河原里香)

カラム・ペイトン


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください