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米財務長官の美人妻、高級ブランド自慢で中間層を敵に回す

ニューズウィーク日本版 / 2017年8月23日 17時0分

リントンの「うわ言」は続く。「まずまちがいなく、あなたよりも私たちのほうが、この日帰り『旅行』のために多くの税金を払っている」

「あなたは、おめでたいほど世間知らずね」とリントンは言い放ち、「あなたの暮らしはかわいらしい」と続けた。

Yes it's true, Louise Linton once played Marie Antoinette. https://t.co/MuOMX12VLm pic.twitter.com/rUhVZLUp7N— Yashar Ali (@yashar) 2017年8月22日

(ドラマでマリー・アントワネットを演じたリントン。他人を「世間知らず」と呼ぶリントンには適役だったかも)


ミラーは、「ニューヨーク・タイムズ」の取材に対し、リントンの反応に驚いたと語っている。「私がちょっとコメントしたら、彼女は長々とわめきちらした。自分のほうが重要人物で、賢くて善良で裕福だということを証明しなければ気が済まないようだった」



リントンはその後、自分の投稿とコメントへの反応は「不適切で無神経だった」と短く謝罪した。

財務省は「タイムズ」に対し、ムニューチン夫妻は、問題の「公務」にかかった費用を政府に返金したと説明している。また、投稿で名前が出たブランドについて、リントンは宣伝報酬を受けとっていないという。

リントンの無神経さが問題になるのはこれが初めてではない。アフリカでのボランティア活動などを綴ったリントンの回想録は、「HIVの子供にとっての救いは私があげるコーラだけ」など、貧しい人や発展の遅れた国の人々に施しをして自己満足に陥る「白人の救世主」の典型だと批判された。

There's a problem with Louise Linton's memoir about her gap year in Africa. https://t.co/SMq6ZzuKnR #LintonLies pic.twitter.com/vavW3uwbpi— Marie Claire SA (@marieclaire_sa) 2016年7月5日

(リントンのアフリカ回想録に対する批判を取り上げたマリ・クレールのツイッター。「リントンは嘘つき」のハッシュタグも)


2017年6月にワシントンDCで開かれたムニューチンとリントンの結婚式には、ドナルド・トランプ大統領とファーストレディのメラニア夫人も参列し、マイク・ペンス副大統領が司会を務めた。大して売れない女優だったリントンが富豪の仲間入りをした瞬間だ。

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