アルカイダとISISの近くて遠すぎる関係
ニューズウィーク日本版 / 2017年8月25日 17時20分
【参考記事】ポストISIS戦略に残る不安
アルカイダの忠実な信奉者は、ISISのゲリラ兵を「過激主義」「ハワーリジュ派(離脱者)」「タクフィール(背信者)」と罵倒する。対するISISは、アルカイダのメンバーを「ジハードのユダヤ人」、異端のタリバンを率いる「スーフィー派(イスラム神秘主義)」とさげすむ。
両者の亀裂に橋を架けることは不可能だ。つい最近のいがみ合いに思えるかもしれないが、ジハードをめぐる神学的および戦略的な違いに根差す数十年来の対立なのだ。
ISIの時代から10年以上、組織を変え名前を変えてきたISISは、末期的な状態とはいえ、ほぼ確実に生き延びるだろう。アルカイダとISIS――どちらかが相手を吸収して一つになることも、敵対しつつ連携を探ることも、まずなさそうだ。
From Foreign Policy Magazine
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[2017.8. 1号掲載]
コール・ブンゼル
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