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オバマ夫妻が今年のベストドレッサー トランプ夫妻はランク外

ニューズウィーク日本版 / 2017年9月7日 17時10分

<権威あるベストドレッサー賞に輝いたのは、現職じゃなくてオバマ前大統領夫妻>

米エンターテインメント誌『バニティ・フェア』が発表した、「世界のベストドレッサーリスト2017」に、バラク・オバマ前米大統領とミシェル夫人がランクインした。一方、ドナルド・トランプ米大統領とメラニア夫人の名前は見当たらない。

オバマとミシェルが選出された「カップル部門」には、エマニュエル・マクロン仏大統領とブリジット夫人、オランダのウィレム・アレクサンダー王とマキシマ王妃も名を連ねた。

.@officialjaden and @MichelleObama are just a few of the names to make this year's International Best Dressed List: https://t.co/tqsAP3jvpk pic.twitter.com/3hAotAkfmt— VANITY FAIR (@VanityFair) 2017年9月7日



同アワードは「メンズ」、「ウーマン」、「オリジナルズ」、「ハリウッド」など全部で6部門あり、政界や王室から個人でランクインしたのは2人。メンズ部門に、甘いマスクで根強い人気を誇るカナダのジャスティン・トルドー首相が、ウーマン部門に上品でハイセンスな着こなしに定評のあるスペインのレティシア妃が選ばれた。どのカテゴリーにもトランプとメラニアを見つけることはできない。

【参考記事】D&Gが女性歌手に激怒した理由はメラニア!?

前大統領がランクインという皮肉

メラニアが外交シーンで着用した服の価格を見てみよう。物議を醸したメラニアのワードローブで記憶に新しいのは、約573万円のドルチェ&ガッバーナのジャケット(5月、イタリアで開かれた主要7カ国(G7)首脳会議中に着用)、そして忘れてはいけない、グッチの真赤なプッシーボウ・ブラウスは約11万円と、値段の高さが目につく。

本誌米国版サイトの評決はこうだ。「ミシェルの洋服は安いがスタイリッシュに着こなしている。メラニアより、アメリカ人にとってはるかに身近に感じられる」。バニティ・フェアも同意したのだろう。

【参考記事】トランプの妻メラニアが大変身、でも勝負服が裏目に



忘れたころに、やらかす

メラニア・ファッションは最近も批判されたばかりだ。大型ハリケーン「ハービー」の直撃を受けたテキサス州沿岸部コーパスクリスティと州都オースティンに向かう時、マノロ・ブラ二クのピンヒールを履いていた。ニューヨーク・タイムズ紙は、TPOをわきまえないメラニアの着こなしが、トランプ政権と世間一般とのズレを象徴している、と指摘。バニティ・フェアは「自然災害時には履かないように」という副題の記事を掲載した。



ハリケーン被災地へ出発するトランプとメラニア(9月2日) Yuri Gripas-REUTERS


この話には後日談がある。メラニアは、名誉挽回の貴重なチャンスとなる2度目の被災地訪問を予定していたのだが、9月2日に報道陣の前に現れた足元は、またもマノロ・ブラ二クのピンヒールだった。

ファッション業界だけでなく世界的に注目されるバニティ・フェアのベストドレッサー賞は、単に「着飾る」だけでは評価されない、権威のあるものだ。「自然災害時には履かないように」というアドバイスは今後活かされるのだろうか。

【参考記事】ハリケーン被災地にピンヒールで向かったメラニア

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ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

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