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中国軍が「奇襲」に備えて演習、朝鮮半島で軍事的緊張高まる

ニューズウィーク日本版 / 2017年9月7日 17時50分



米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国への配備、中国軍に対するアメリカのスパイ活動、南シナ海での「航行の自由作戦」の実施、トランプ政権の台湾へのテコ入れにより、米中の「相互信頼」は損なわれたと、范長龍・中国中央軍事委員会副主席は警告する。

【参考記事】マティスの「大規模軍事攻撃」発言で信憑性増した対北軍事作戦

中国福建省で開催されたBRICs(新興5カ国)首脳会議に出席したロシアのウラジーミル・プーチン大統領は5日、現地で開いた記者会見で「北朝鮮は雑草を食べることになっても」核開発をやめないと語り、トランプ政権の対応を批判。翌6日には韓国の文大統領との会談で、ロシアと中国が提案した対話路線だけが北朝鮮問題の真の解決策になると述べた。

だがプーチンの相棒たる習近平は、北朝鮮の暴走を腹に据えかねているはずだ。来月開かれる中国共産党大会に向け、外交の成果をアピールする晴れ舞台と位置づけていたBRICs首脳会議の開幕に合わせて、北朝鮮が核実験を実施したことで、習の面目は丸つぶれになった。習は首脳会議の演説で北朝鮮問題にいっさい触れなかった。その沈黙が不気味だ。


トム・オコナー


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