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「もふもふ」OK! 米空港で旅行者を癒すセラピー犬増加中

ニューズウィーク日本版 / 2017年9月11日 16時20分


ストレスを受けがちな旅を笑顔に

このプログラムは、フェニックス・スカイ・ハーバー空港で17年前に始まったナビゲーター・ボランティア・プログラムから派生したものだという。ボランティアのマッチングサイト「VolunteerMatch.org」によると、ナビゲーター・ボランティア・プログラムとは、1日10万人に上る同空港の利用客に案内や情報を提供する他、アシスタントなどを行うプログラムのようだ。

フェニックス・スカイ・ハーバー空港の顧客サービスマネージャーのミスティ・シスネロス・コントレラス氏はUSAトゥデイに対し、「空港は時にストレスを感じるような状況になる、他に類のない場所だと私たちは理解している」と言い、この空港を利用する旅行者にとってポジティブな旅行体験を作りたかった、と説明した。

なお、同空港はペットフレンドリーで、ペットを連れて旅行する人のために、空港内にはペットが運動する場所、水を飲む場所、トイレを済ませる場所など、9つの施設がある。



増えるセラピー犬導入

フォックス・ニュースによると、米国ではセラピー犬を取り入れる空港が増えている。サンディエゴ空港のウェブサイトは、セラピー犬を導入している空港は全米で30カ所に上るとしている。

最初にセラピー犬を導入したのはサンノゼ国際空港と言われている。ニューヨーク・デイリー・ニュースによると、きっかけは2001年9月11日の同時多発テロだった。飛行機がすべて運行を取りやめ待機状態となった際に、空港内で身動きが取れずに不安を抱えた旅行者たちを癒したいと、空港の礼拝堂で働いていた聖職者が、空港に許可を得て自身の飼い犬を連れてきたのだという。その効果を目にした空港側が、正式に制度として取り入れた。

一方、米国の空港で最大規模のセラピー犬はロサンゼルス国際空港と言われており、フェイスブックのページもある。セラピー犬とハンドラーの数は9月、70組を超える見込みだ。



ここ数年、テロの脅威でセキュリティが厳しくなるなか、空港は不安を感じがちな場所になりつつある。笑顔をもたらしてくれるセラピー犬の存在は、大きな癒しになるだろう。次回米国に旅する時は、ぜひ「Pet me」のベストを着た犬を探してみよう。



松丸さとみ


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