1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

アラジン実写版に北欧の王子が登場 「白人のために作られた役」と批判殺到

ニューズウィーク日本版 / 2017年9月11日 19時33分

so they "couldn't find" a middle Eastern Jasmine but they can add a completely new made up WHITE GUY https://t.co/YqYUQ8OLBF— tori (@rotshayden) 2017年9月6日


(中東のジャスミンを見つけることはできなかったけど、新しい白人キャラクターをつくることはできる)

【参考記事】僕がハリウッド芸能記者を辞めた訳

主役のアラジンのキャスティングも難航。stepFEEDによれば、製作サイドは7月、中東系キャストのブッキングが予想以上に難しいと明かしていた。

ハリウッド情報誌「The Hollywood Reporter」によると、アラジン候補は、オランダ人俳優のアクラフ・コウテット、カナダ人俳優のメナ・マスード、アメリカ人俳優のジョージ・コストゥロスなど、様々な憶測が飛び交っていたものの、最終的に新人でエジプト出身のメナ・マスードに決定した。

Blessed and excited. #strangebuttrue #film #deadline http://deadline.com/2017/06/mena-massoud-strange-but-true-jessica-allain-vengeance-hassie-harrison-the-iron-orchard-1202119330/ Mena Massoudさん(@menamassey)がシェアした投稿 - 2017 6月 27 3:17午後 PDT


(主役アラジンに抜擢されたメナ・マスード)

【参考記事】ハリウッドが女性主人公のアクションを作り続ける理由



問題は、ハリウッドの乏しい人種多様性

ハリウッドの映画界が白人ばかりという点は以前から問題視されている。2016年2月に公開された、南カリフォルニア大学(USC)アネンバーグ・コミュニケーション・ジャーナリズム学部による調査報告からは、「白人優位なハリウッド」が単なる言いがかりでないことがわかる。

2014~2015年に発表された映画やテレビ番組414本のうち、白人以外の監督作品はわずか13%で、演者にも同じことが言える。2016年の第88回アカデミー賞の演技部門にノミネートされた20人は、すべて白人だった。

ハリウッドの人種問題に厳しい態度を貫くことで知られる、アフリカ系アメリカ人のスパイク・リー監督は、「アカデミー賞を狙えるような役柄にマイノリティーの役者がキャスティングされないのは映画会社の責任」だと言いきった。

マイノリティーの役者のキャスティングが長らく難航した一方で、すんなりと決定事項として発表された白人キャラクター「アンダース王子」。公開前からいろいろな意味で話題になってしまった彼が感じるプレッシャーは主役級だろう。

【参考記事】黒人少年の内面の旅にそっと寄り添う『ムーンライト』
【参考記事】アカデミー賞を取り損ねた名優、名子役、名監督......

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガリニューアル!
ご登録(無料)はこちらから=>>


ニューズウィーク日本版ウェブ編集部


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください