トランプへのスポーツ選手の抗議、今後拡大する可能性も - 冷泉彰彦 プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
ニューズウィーク日本版 / 2017年9月26日 15時30分
例えばヤンキースの場合ですと、エースのベテラン左腕CCサバシア投手は、まだ具体的な抗議行動は示していないものの、NFLやNBAの抗議行動を支持する立場を表明しています。そのヤンキースのジラルディ監督は、「自分は率先して抗議はしないが、チーム内に抗議を行う人間が出た場合は許容する」と言明しています。
一方で、25日に49号と50号を打って新人での本塁打記録を更新した、スラッガーのアーロン・ジャッジ選手は、アフリカ系の血を引いていることもあって言動が注目されていますが、「自分は野球に専念するだけ」と今のところは優等生的なスタンスのようです。
というわけで、MLBではまだ大きな動きは出てきていません。また、注目されているマックスウェル選手の所属するアスレチックスは、ポストシーズンの可能性は消滅しています。ですが、仮にこれからNFLやNBAの選手たちと、大統領の確執が激しくなり、「国歌が流れても何もしないのがかえって不自然」になるようであれば、MLBでも動きが出てくる可能性はあります。
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