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ドイツはロシアから東欧を守れ

ニューズウィーク日本版 / 2017年10月6日 18時16分

ドイツはこれまで、経済的な利益を優先させ、東欧との直接的で激しい対立を避けてきた。だがドイツの政治家たちは、この地域に及ぼされた政治的なダメージを自覚する必要がある。メルケルとエマニュエル・マクロン仏大統領が欧州統合の深化に向けて連携するつもりなら尚更だ。



ドイツではよく「人の言葉ではなく行いを見よ」と言う。ドイツは対ロ制裁を強く求め続ける割に、ロシア産天然ガスをドイツに運ぶパイプライン計画「ノルドストリーム2」は続行する構えだ。この計画で、欧州は天然ガス供給でロシアへの依存度を高める一方、ウクライナや中東欧諸国を迂回させることでガス通行料の支払いをなくそうとしている。

間もなくドイツで誕生する連立政権は、東欧の信を取り戻すために全力を尽くす必要がある。いくつかの過去の決断を見直すにも、ちょうど良いタイミングだ。

ノルドストリーム2反対の急先鋒だったSPDは連立を離脱したが、ガス通行料を失う東欧諸国のほとんどは強く反発している。ドイツ新政権が東欧との関係を修復したければ、第一歩として、ノルドストリーム2を白紙に戻すのが良いかもしれない。

(翻訳:河原里香)

This article first appeared on the Atlantic Council site.

ピーター・クレコ(ハンガリーに拠点を置く政治資本研究所ディレクター)


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