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ドイツ極右政党躍進の意外すぎる立役者

ニューズウィーク日本版 / 2017年10月16日 11時45分

昨年ザクセン・アンハルト州の議会では、同性愛を違法とする諸国を非難する演説をしていた某議員をAfDの所属議員が遮って、「ドイツでも違法にすべきだ!」と叫んだことがある。この件を受け、家族とは何かと問われたワイデルは、「子供がいるところ」だと素っ気なく答えている。

AfDとの協力に前向きな政党はないため、連邦議会におけるAfDは「声高な野党」以上の存在にはなれない。しかし今までよりも議会が騒々しくなるのは確かだし、感情的・差別的な主張も増えるだろう。

議会全体が今よりも右寄りに振れて、AfDの過激な主張が受け入れられやすくなる恐れもある。それこそがAfDの望むところだ。そして党勢拡大の立役者ワイデルは少なくとも今後4年間、党の指導部にとどまるだろう。彼女は党内でこそ穏健派だが、それでも十分に不吉だ。

9月24日はドイツのリベラル色が少し薄くなった日として記憶されるだろう。さらに薄まるかどうかは、今後の主要政党の出方次第だ。

From Foreign Policy Magazine


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[2017.10.17号掲載]
ポール・ホッケノス(ジャーナリスト)


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