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【写真特集】アフリカ難民たちの過酷な1食

ニューズウィーク日本版 / 2017年10月17日 18時30分


カメルーン北部はこのときタマネギの収穫期のはずだったが、メメの市場には傷んだ赤タマネギしか売られていなかった。1個10CFAフラン(約2円)


黄トウガラシ。1日1食の味気ないゆでトウモロコシの食事が基本的なカメルーン北部では、野菜はめったに手に入らない貴重品だ。こうした食生活は子供の慢性的栄養失調につながり、心身の成長を阻害する


各種イモ類の葉を乾燥させたものは、主食のトウモロコシがゆの風味付けに使われる。地元市場では乾燥した葉がよく売られており、この袋は50CFAフラン(約10円)だった


難民は燃料になるまきを集めて売り、食料を買うための足しにする


刻んだオクラの一皿

ボウルに入った乳白色の液体は栄養食のスーパーシリアル。タンパク質を補給し栄養失調を予防するための緊急援助食だ

赤トウモロコシの実。周辺地域で戦闘が続いているため、武装組織が身を隠す恐れのある高さ1メートル以上の作物は栽培が禁じられている。爆発物の原料になり得る肥料の流通も規制され、雑穀やトウモロコシなど多くの穀物類の生産の妨げになっている


黒目豆の入った小さな袋は、80歳のアチェの家に保存されていたもの。アチェは4人の娘とその子供たちと狭い家に暮らす。一家は故郷で襲撃を受け、男たちが殺害もしくは連れ去られたため、女だけで逃れてきた。物乞いで1日1食を確保しようとするが、それすらかなわない日もあるという


ペースト状の赤トウモロコシに白米、刻んだマンゴーの葉を交ぜた食べかけの食事。58歳のラマタ・マドゥと6人の子供たちの一日分の食料だ。難民キャンプ周辺の家を物乞いして回り、施しの食料をかき集めている


これからペースト状に加工されるピーナツ


トウモロコシの皮の食事。食料が極端に不足しているため、くずも捨てずに口にする


撮影:クリス・デ・ボーデ
1965年生まれ。登山インストラクターから写真家に転向した。人道問題をテーマに取材・撮影した国々は70カ国に及び、国連機関や国際NGOとも連携しながら、雑誌や新聞、展覧会で作品を発表している

[2017年6月27日号掲載]

<「Picture Power」の記事一覧はこちら>

Photographs by Chris De Bode


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