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大リーグがホームラン量産時代に突入した理由

ニューズウィーク日本版 / 2017年10月24日 14時40分



「飛ばないボールの時代」と呼ばれる1900~19年には、打者はおずおずと打席に立っていたし、三振は恥だった。

リーグ本塁打王に6度輝いたフィリーズのギャビー・クラバスが1915年のワールドシリーズで、満塁で打席に立ったとき、監督はスクイズのサインを出した。この時代には珍しくないことだ。クラバスはバントしたが、ダブルプレーに終わった。

今、そんなサインが出ることは考えにくい。スタジアムは打ちっ放しのゴルフ練習場と化した。「打撃コーチは『発射角度』についての話をしている」と、スチュワートは笑う。野球はロケット科学になったようだ。

三振は恥という野球文化を変えたのは、「野球の神様」ベーブ・ルースだ。スチュワートは彼を「大きく空振りしてバランスを崩し、地面につんのめった最初の選手」と言う。「しかし大変な才能の持ち主だったから、三振しても本塁打を打ったときと同じような声援が送られた」

ファンは価値のない選手にはブーイングをしない。もちろん、声援も送らない。


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[2017.10.24号掲載]
ジョン・ウォルターズ


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