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イギリス音楽業界、心を病む人が国民全体と比べ3倍で、ホットライン開設

ニューズウィーク日本版 / 2017年10月27日 18時40分

また、助けを求めるにしても、どこに連絡していいのか分からない、という声や、相談に行ったとしても、不要で高価な薬を処方される、薬物治療以外だと高価になる、などといった不満があるようだ。



手に届きやすいメンタルヘルス・サービスを

今回の調査結果を受けて、報告書は音楽教育のカリキュラムの中に今後はメンタルヘルスに関する問題を盛り込んで啓発する、という提案をしている。また、専門家による手に届きやすいメンタルヘルス・サービスを提供する意向だ。具体的には、「ミュージック・マインズ・マター」という24時間365日電話で相談に乗ってもらえるメンタルヘルス・サービスを今年12月までに立ち上げる。

ヘルプ・ミュージシャンズUKの広報担当クリス・ブラウン氏は、「英国音楽業界は非常に健康であり、また世界的な評価を得ている。しかし業界とそこで働く人たちの長期的な健康を維持するために、話し合いやパートナーシップ、協力に向けた建設的な話し合いの場を構築していくことを目指している」と述べている。

報告書は、2211人のアンケートと、調査に参加した26人のミュージシャンへの聞き取り調査で構成されている。

回答者の66.2%が18〜35歳。職業は39%がミュージシャンだが、作曲家やプロデューサーなどさまざまだった。活躍分野も、ポップスが最多の768人、クラシックが689人だったが、ロックやワールド・ミュージックなど多岐にわたった。



松丸さとみ


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