「君たちの体重なら問題ない」毒舌トランプに子供も凍りつく
ニューズウィーク日本版 / 2017年10月30日 18時55分
<ハロウィーン本番を控えトランプの皮肉が冴えわたる。相手が子供だろうが関係ない>
秋の収穫を祝い、悪霊を追い出す宗教的な意味合いのあるハロウィーンが10月31日の本番に向けて盛り上がりを見せる。例にもれず、ドナルド・トランプ米大統領のもとにも、思い思いの仮装に身を包んだ子供たちがやってきた。
ホワイトハウスでは毎年、ホワイトハウスを担当する報道関係者の子供が招かれ大統領とのひとときを楽しむ。
トランプはにこやかな様子で大統領執務室に子供たちを招き入れた。日ごろ、子供たちの親が働くメディアとの関係は決して良好とは言いがたいが、子供相手に暴走することはさすがに考えにくい。イベントは和やかに進むと思われた。
しかしトランプは強かった。大統領のデスクを取り囲んだ子供たちに語りかける形で、間接的にメディアを皮肉った。
英ミラー紙によると、レイア姫やキャットウーマンに扮した子供たちが揃うと、お菓子を配りながら「メディアのやつらにこんな可愛い子供がいるなんて信じられない」と口火を切った。苦笑いしつつも大人な対応を見せる周囲の心配なんて露知らず、トランプのジョークは止まらない。
そしてトランプはまた墓穴を掘るところだった。トランプはお菓子を渡しながら「まあ、君たちの体重に問題はなさそうだ。そうだよね?」と言った。
"Well, you have no weight problems -- that's the good news, right?" Pres. Trump says as he hands candy to a child during Halloween event. pic.twitter.com/7jatXNRUwm— NBC Nightly News (@NBCNightlyNews) 2017年10月27日
(「まあ、君たちの体重に問題はなさそうだ。そうだよね?」)
体重はセンシティブでタブー?
アメリカではたいていの場合、体重の話はタブーだ。しかしトランプはよく人の体重についてコメントする。昨年、メーン州のポール・ルパージュ知事が肥満手術を受けたときにもわざわざ指摘した。
2005年に妊娠中だった妻のメラニア夫人に対しても「飛行船」や「モンスター」と揶揄。著名なセレブリティ、キム・カーダシアンにまで言及したこともある。それなのに自分の体重については黙ったままだ。
今回もハーシーキスチョコレートを配りながらついつい、言わなくてもいいことを言ってしまった。
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