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トイレ普及急ぐインド 「辱め」を受ける外で排泄する人たち

ニューズウィーク日本版 / 2017年11月7日 19時0分

pay fr Kepng india clean, 22 Rs to us public toilet and that 2 @ Bus stp , I paid not evrybdy will !! Stop corruption! pic.twitter.com/UenMdiDsH6— Avinash Pant (@avipant0916) 2017年10月26日


(公衆トイレ内で女性が襲われることもある)


一方でパトロール隊は使命感に燃えている。ビード県でパトロールに定期的に参加するDhanraj Nilagは、人々の羞恥心を煽ることがトイレを使うことの動機付けになると考えている。ビード県のトイレ環境が他の地域に遅れを取っていることもNilagの懸念事項だ。「この任務は完遂しなければならない」と語った。

政府が「スワッチ・バーラト」に力を入れるのには経済的理由もある。生理中の女性にとってトイレの存在は特に大切だが、女子学生はトイレ不足のせいで学校を休んでしまうという。ある報告では、インドの衛生問題に起因する経済的損失は2015年に1065億ドル規模と推測された。これはインドのGDP(国内総生産)の5.2%に匹敵する額だ。

モディ政権が発足して以来、5200万以上のトイレが設置されており、「スワッチ・バーラト」は国際社会からも支持を得た。世界銀行はこの取り組みを加速させるために15億ドルの融資を行っている。

それでも、弱い立場にある人の「人間の尊厳」を攻めるようなやり方には疑問が残る。ワシントン・ポスト紙の報道によると、ユニセフ(国連児童基金)はインド政府の「辱め作戦」から距離を置く方針を示している。

近代化を急ぐモディ政権と市民の気持ちには、まだまだ擦り合わせの余地がありそうだ。


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ニューズウィーク日本版ウェブ編集部


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