【写真特集】クリスマスに英王室メンバー勢揃い、でも何か物足りない
ニューズウィーク日本版 / 2017年12月26日 18時30分
<今年はマークルが加わった最初のクリスマス。一層華やかさを増した英王室だが、決定的に足りないものがある>
12月25日、ロンドン・セントメアリー・マグダレン教会で行われる恒例のクリスマスミサに英王室のメンバーが集った。11月婚約を発表したヘンリー王子(通称ハリー王子)のフィアンセ、米女優メーガン・マークルを迎えての初めてのクリスマスで、新たなロイヤルファミリーの登場に市民からは歓声が上がった。
風邪のために2016年のミサを欠席したエリザベス女王も今年は元気そうな姿を見せた。女王がこの日選んだのは、目にも鮮やかなオレンジのコーディネート。女王を先頭に一歩引いて夫のフィリップ王配、チャールズ皇太子と妻カミラたちが現れた。
今年で即位65周年を迎え君主として世界最長の在位期間を持つエリザベス女王。1952年からクリスマススピーチを行っている Hannah McKay-REUTERS
初めてのロイヤルクリスマスとなるマークルは、ウィリアム王子の妻キャサリン妃やほかの王室メンバーと談笑し、リラックスして楽しんでいる様子だった。ハリー王子と腕を組み幸せそうな笑顔が印象的だ。
結婚前にこのミサに参加するのは異例なことで、ヘンリー王子からエリザベス女王に頼み込んでメーガンの参加が実現したという報道も Hannah McKay-REUTERS
ハリー王子とマークルが集まった地元の人に話しかける一幕もあった Hannah McKay-REUTERS
2018年4月に第3子を出産する予定のキャサリン妃は、その影響で今年の夏ごろの公務から遠ざかっていたが、現在は安定した様子。ウィリアム王子とハリー王子そしてマークルの王室若手メンバーの人気が目立った。きっと、キャサリン妃のお腹から3番目の子供も観衆に手を振って、公務の予行練習に励んでいたことだろう。
クリスマス期間にはウィリアム王子とキャサリン妃の邸宅アンマーホールにヘンリー王子とマークルも滞在して親交を深めるという Hannah McKay-REUTERS
ロイヤルファミリーはクリスマスに、ノーフォークに所有する別邸サンドリンガム・ハウスで七面鳥を食べ、この日のために収録された女王のクリスマススピーチの放送をテレビで見ながら懇親を深める。女王は1952年以来、このスピーチで国民にメッセージを送り続けている。
スピーチで今年の出来事を振り返るなか、女王が特に力を込めたのは、ロンドンとマンチェスターで起こったテロ攻撃だ。新約聖書の一書、『ヨハネによる福音書』の一節から「光は闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった」と引用し国民に語りかけた。
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