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インドのゲイ王子 宮殿をLGBTQ支援施設に改装

ニューズウィーク日本版 / 2018年1月11日 18時20分

同性愛を犯罪とする法律のルーツはイギリス植民地時代

マンベンドラはカミングアウト後、インド国内でも批判にさらされたが、今では状況は大きく変わった。LGBTQの人権とHIV予防に関する活動を積極的に行い、2007年にはアメリカの人気番組『オプラ・ウィンフリー・ショー』に出演。国内外で広く注目を集め、徐々にその存在を認められるようになった。

インドで同性間の性的関係を犯罪とする法律は、イギリスの植民地として支配されていた時代のものがベースで、マンベンドラはこれを批判する活動家としても知られる。

法律の力は大きいがマンベンドラの活動は少しずつ成果を見せており、2017年8月にはインド最高裁がLGBTQの人々が自らの性的指向を表現する自由を保障した。(英インディペンデント)このとき同性愛者同士の性行為を違法とする法律を覆すまでには至らなかったが、今週初めに最高裁は2013年に下した同性愛禁止は合憲とする判決の再審の意志を示しており、LGBTQを取り巻く状況は確実に変化の兆しを見せている。

「法律を変えればもっと多くの人々がカミングアウトして自由に生きられる。しかしそれは、支援を必要とする人が増えることを意味するかもしれない」とマンベンドラは語る。ムンバイやデリーなどの大都市では、LGBTQの居場所が確保できるが、小規模な街にはそういった場所がないという。マンベンドラはそういった未来を見据え「LGBTQの人々が一番必要とする」居場所作りに力を尽くす考えだ。


OWN-YouTube


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ニューズウィーク日本版ウェブ編集部


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