1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

オプラが次期大統領候補になってはいけない理由

ニューズウィーク日本版 / 2018年1月18日 18時0分

しかし腐敗をなくすために素人を大統領に選ぶのは、戦艦で反乱を起こし、船長と一緒に船の舵まで海に放り出すようなものだ。政府を効率よく機能させるのに必要な経験と知識は、他の職業では得られない。

大企業のトップのスキルは国の運営に生かせるという主張がある。だが企業と政府では、その在り方も仕事の内容も全く違う。企業は商品を金に換える。政府は法を執行し、私有財産を保護し、個人の安全を守り、外敵から防衛するなど無数の仕事をこなす。何かを何かに換えることは考えない。

政府の根源的な役割は、株主に配当を出すことではなく、社会のルールを徹底させることだ。政府は熟練者を必要とするどんな職業よりも複雑なシステムを駆使し、ルールを絶えず更新しつつ執行している。

政治経験の全くないセレブやビジネスマンを大統領候補にまつり上げるのは、愚かであり危険なことだ。

<本誌2018年1月23日号[最新号]掲載>

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きをウイークデーの朝にお届けします。ご登録(無料)はこちらから=>>

ヘイデン・フライ


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください