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あのランディがトランプ政権アジア担当要職に──対中戦略が変わる

ニューズウィーク日本版 / 2018年1月25日 12時0分



現にアメリカはここに来て突然、国防戦略や貿易問題において、中国に対して敵対的になり、中国を苛立たせている。中国の怒りは尋常ではない。(これに関して書こう書こうと思いながら、なかなか時間が取れずに怠慢としていることを、お許し願いたい。追ってまた考察を公表させていただくつもりである。)

必ず変わる中国の対日外交

アメリカが変われば、必ず日本が変わる。

そして何よりも重要なのは、アメリカの対中外交が強硬に転じれば、中国は必ず、自ら日本との「友好」を求めてくるということである。

日本は中国に対して、韓国のような土下座外交をする必要はない。中国が自ら求めてくるまで待たないと、中国の良いようにされてしまって、日本の国益を損ねることは明らかだ。

韓国が今、北朝鮮のコントロール下に置かれたような形になり、平昌冬季五輪参加をめぐって、まるで朝鮮半島の運転席に北朝鮮が座っているような形勢になっている。

日本は、中国とそのような関係にだけはなってはならない。

習近平国家主席の来日を必死で懇願するような関係になってはならないのである。その懇願が実現した場合、懇願した側が必ず敗者となることに注目しなくてはならない。

日本はもっと毅然と、戦略的であるべきだ。

安倍政権には焦らないでほしいと強く望む。

[執筆者]遠藤 誉
1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に日本帰国。東京福祉大学国際交流センター長、筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会科学研究所客員研究員・教授などを歴任。著書に『習近平vs.トランプ 世界を制するのは誰か』(飛鳥新社)『毛沢東 日本軍と共謀した男』(中文版も)『チャイナ・セブン <紅い皇帝>習近平』『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』など多数。


※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。

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遠藤誉(東京福祉大学国際交流センター長)


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