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働き方改革でも骨抜きにされた「同一労働、同一賃金」 - 冷泉彰彦 プリンストン発 日本/アメリカ 新時代

ニューズウィーク日本版 / 2018年1月30日 15時50分

それ以前の問題として、世界では高い教育を受けた専門職が高処遇を得ながら転職や起業を繰り返している一方で、日本では終身雇用の共同体というマンモスや恐竜のような組織が残ることで、個々人は企業独自のローカルなカルチャーに束縛された「潰しの効かない」スキル獲得にとどまってしまい、結果的に全体が遅れて行くわけです。

もちろん、そうした組織や個人の活力というのは政策によって「上から」変わるものではなく、あくまで画期的な成功事例が続出する中で初めて変わっていくものなのかもしれません。そうではあるのですが、この「同一労働、同一賃金政策」の「骨抜き」具合というのは、やはり日本経済の変革力のなさを象徴するものとして、落胆させられるのです。

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